特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅰ.頭部・顔面・口腔
10.魚骨異物
小出 千秋
1
1新潟市民病院耳鼻咽喉科
pp.32-33
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901288
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魚骨異物は発症機転が明らかなため診断は容易であるが,魚骨が咽頭や食道に刺入したままなのか,それともすでに胃に落下して傷だけが残っているのかの判断に迷うことが多い.
口蓋扁桃に見当たらないからといって,魚骨がどこにも刺さっていないと即断してはならない.食道異物の場合には,数日経過して食道穿孔1)やまれには大動脈穿孔2)などの重篤な合併症を生じる場合がある.通常,全身的には問題のないことが多い.
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