綜説—今月の臨床
進行胆嚢癌の外科治療
嶋田 紘
1
1横浜市立大学医学部第2外科
pp.1065-1071
発行日 1993年8月20日
Published Date 1993/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901229
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Ⅰ.はじめに
画像診断の進歩に伴い胆嚢の早期癌も診断される機会が増加した.しかし,臨床上経験する多くの症例は進行癌である.そして,これらの治療成績は胃,大腸癌のそれに比べて非常に悪い.その理由の1つに,進行胆嚢癌の進展様式の解明と進展様式に応じた標準術式の確立が十分にされていないことが考えられる.
そこで,自験進行胆嚢癌の進展様式と外科治療成績を分析し,外科治療の問題点について述べてみた.
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