Japanese
English
特集 進行胆嚢癌の手術適応―画像と治療
進行胆嚢癌の血管造影
Angiography of Advanced Gallbladder Carcinoma
窪川 良廣
1
,
有山 襄
1
,
須山 正文
1
,
崔 仁換
1
,
山中 晃一郎
1
,
三輪 健
1
Yoshihiro KUBOKAWA
1
,
Joe ARIYAMA
1
,
Masafumi SUYAMA
1
,
Jinkan SAI
1
,
Kouichirou YAMANAKA
1
,
Ken MIWA
1
1順天堂大学消化器内科
1Department of Gastroenterology, Juntendo University
キーワード:
進行胆嚢癌
,
血管造影
,
肝浸潤
,
十二指腸浸潤
Keyword:
進行胆嚢癌
,
血管造影
,
肝浸潤
,
十二指腸浸潤
pp.655-661
発行日 1999年9月15日
Published Date 1999/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900097
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進行胆嚢癌の血管造影所見を検討した.進行胆嚢癌の血管造影所見は腫瘍濃染像とencasementで,特にencasementがみられる例は進行胆嚢癌と診断できた.しかしse,siの例と比べてss例では早期癌と鑑別困難な例が63.6%存在し,診断に苦慮した.肝浸潤は深胆嚢動脈本幹のencasementをHinf1,胆嚢内の腫瘍濃染像に連続する肝床部の濃染像または肝内動脈のencase-mentをHinf2以上の所見とすると,hinf0は78.6%,hinf2以上は87.5%を正診できたのに対し,hinf1の診断率は42.9%と低かった.深達度がss,hinf1の例はほかの画像所見も参考にする必要があった.血管造影による十二指腸浸潤の診断率は66.7%であった.
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