Japanese
English
手術手技
Argon beam coagulatorを用いた腹腔鏡下胆嚢摘出術
Laparoscopic cholecystectomy with argon beam coagulator
權 雅憲
1
,
上辻 章二
1
,
山田 修
1
,
井上 知久
1
,
駒田 尚直
1
,
上山 泰男
1
1関西医科大学第1外科
キーワード:
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
argon beam coagulator
Keyword:
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
argon beam coagulator
pp.1073-1076
発行日 1993年8月20日
Published Date 1993/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901230
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はじめに
高齢化社会がますます進み,より侵襲の少ない治療手段が要求され,医療経済上の社会環境においても医療費の抑制が求められる状況において,内視鏡下手術がこの要請に即する手段の1つとなっている.
腹腔鏡下胆嚢摘出術は,1987年,フランスのMouretにより始められ(personal communi-cation),欧米で爆発的に普及し,本邦では1990年に紹介され,全国の施設で導入されている.当初は,強度の胆嚢炎,肝硬変症例,上腹部の手術の既往による強い癒着症例は禁忌とされてきたが,手技や機器の開発に伴い次第に適応が拡大されつつある.また,胆石症の有症状例は程度の差はあるものの何らかの炎症が存在し,術前の予想に反して強固な炎症や癒着により胆嚢床の剥離に難渋し,さらには肝実質からの止血が困難な症例に遭遇する.
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