病院めぐり
国立札幌病院外科/愛媛県立中央病院外科
佐々木 廸郎
1
1国立札幌病院外科
pp.1062-1063
発行日 1993年8月20日
Published Date 1993/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901228
- 有料閲覧
- 文献概要
国立札幌病院は1945年12月に誕生したが,前身は1895年に札幌郡豊平町字月寒に創設された陸軍病院であった.誕生当時は敗戦の年で,病院は米軍に接収されていたが,翌年4月には返還され,1952年に現在の土地に移転,新設の鍬が打ち込まれたと歴史は記している.
以来,厚生省の基幹総合病院の1つとして整備され,さらに北海道地方がんセンター,第3次救命救急センターを併設するなど幾多の発展を遂げ,現在は診療科18,医師数79,ベット数550のがんセンターを主軸とした病院に成長した.そのなかで外科は,現在,厚生省の臨床研修施設はもとより,日本外科学会をはじめとする9つの外科系学会の専門医制度研修施設となり,また胃癌研究会など癌に関する8つの専門研究会の施設会員である.また一方では,北海道のストーマ・ケア研究の中心として患者さんのQOLの向上に関与し,対がん協会と連携して癌検診などの予防医学の一翼も担い,さらに院内には動物実験施設をもち,その基礎研究からは医学博士が誕生することも稀にはある.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.