一般外科医のための医療材料カタログ・2
局所止血剤
尾崎 正彦
1
1横浜労災病院外科
pp.640-641
発行日 1993年5月20日
Published Date 1993/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901163
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はじめに
近年,肝切除などの実質臓器に対する手術も積極的に行われるようになってきたが,それに従い,手術の成否を左右する一因である出血のコントロールの重要性もより大きくなってきた.一般に止血法は,①電気メス,マイクロウェーブ,レーザーなどの加熱止血法,②圧迫・結紮・クリップなど最も外科的な方法である機械的止血法,③実質臓器からのいわゆるoozingに対して局所止血剤を適用する化学止血法に大別される.局所止血剤は,各種の材料からの製品が開発されているが,その使用および適応については,それぞれ専門分野により多少異なっているようである.今回は,一般外科,特に消化器外科領域からみた各種の局所止血剤について考えてみたい.
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