臨床薬理学・10
止血剤
保刈 成男
1
1日大医学部薬理学
pp.1328-1331
発行日 1972年10月1日
Published Date 1972/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916462
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出血と止血機構
出血とは,赤血球をふくむ血液成分が血管外へ出ることで,この状態は血管壁が離断されてその部位から血液が流出するか(破綻性出血),あるいは血管壁がなんらかの原因で変化して血液成分が血管外へ漏出するか(漏出性出血)のいずれかである.前者の原因には外傷などが考えられるが,後者は炎症その他の病変で認められるがその原因は複雑で,メカニズムについては多くの議論がある.
血管が損傷をうけると,出血を防止するために次の4つの基本的な機能が始動し進行する.
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