年間テーマ--診断から治療へ 出血
止血法および止血剤の使い方
相馬 広明
1
,
吉田 啓治
1
Hiroaki Soma
1
,
Keiji Yoshida
1
1東京医科大学産科婦人科学教室
pp.53-58
発行日 1975年1月10日
Published Date 1975/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205127
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産婦人科医にとつて外来診察でも,あるいは手術時,分娩に際しても常に接するのは出血である。とくに手術中や分娩時に突如として遭遇する大出血に対して,胆を冷やさなかつた医師はいないと思う。止血の要点はあわてずに落着いて,出血部位を適確にとらえて対処すれば止血することは判つていても,とどまることを知らない血液の湧出をみては,その判断や処置に戸惑うと考えたい。しかしその中にあつてこの緊急時を切り抜けるのは,冷静に正しい止血法を即座に応用することであろうと思われる。
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