カラーグラフ シリーズ・新しい内視鏡治療・9
食道胃静脈瘤に対する腹腔鏡下血行廓清術
北野 正剛
1
,
橋爪 誠
1
,
太田 正之
1
,
富川 盛雅
1
,
上野 毅一郎
1
,
杉町 圭蔵
1
1九州大学医学部第2外科
pp.557-562
発行日 1993年5月20日
Published Date 1993/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901158
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はじめに
食道胃静脈瘤の治療法として硬化療法が広く行われるようになったが,副血行路として大きな静脈瘤でいわゆる巨木型のものや,胃静脈瘤症例に対しては,その成績も良好とはいい難い現状である1).
当科では,これらの症例に対しては経皮経肝的塞栓術や外科手術療法を施行し,ほぼ満足できる成績が得られている.一方でわれわれは,1990年より腹腔鏡下手術などのminimal access sur-gery2)を開始し,同様の観点から食道胃静脈瘤の血行廓清術3)に応用しているので,その手術手技につき解説する.
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