Japanese
English
特集 新しい医療材料と器具
吸収性局所止血剤
Absorbable topical hemostat
梅下 浩司
1
,
永野 浩昭
2
,
左近 賢人
2
,
門田 守人
2
Koji UMESHITA
1
1大阪大学医学部附属病院手術部
2大阪大学医学部病態制御外科
キーワード:
吸収性局所止血剤
,
コラーゲン
,
セルロース
,
ゼラチンスポンジ
Keyword:
吸収性局所止血剤
,
コラーゲン
,
セルロース
,
ゼラチンスポンジ
pp.1455-1459
発行日 2001年11月20日
Published Date 2001/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904690
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現在,本邦で広く用いられている吸収性局所止血剤は,コラーゲン,酸化セルロース,ゼラチンスポンジの3種である.局所止血剤が効果を発揮するには出血面にある時間固着していることが必要であり,したがって出血量が非常に多い場合には使用に適さない.吸収性局所止血剤は,理論的には生体内で分解・吸収が可能であるが,残した止血剤の量が多い場合には膿瘍や肉芽腫などの合併症につながる.使用は必要最小限にすべきであり,また,止血後はできるだけ除去して手術を終えるのが原則である.3種のなかではコラーゲンが止血効果が最も強いと考えられているが,出血の場面に応じて最も適した製剤を選択することが肝要である.
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