Japanese
English
特集 消化管の機能温存手術
大腸全摘後のJ-pouchによる回腸肛門吻合術
Restorative proctocolectomy with ileal J-pouch anal anastomosis for ulcerative colitis and familial adenomatous polyposis
馬場 正三
1
,
中井 勝彦
1
,
倉橋 隆之
1
1浜松医科大学第2外科
キーワード:
回腸肛門吻合術
,
大腸全摘
,
肛門機能検査
,
回腸嚢
Keyword:
回腸肛門吻合術
,
大腸全摘
,
肛門機能検査
,
回腸嚢
pp.193-200
発行日 1993年2月20日
Published Date 1993/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901103
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家族性大腸腺腫症や潰瘍性大腸炎における大腸全摘後の機能温存手術としてのJ-pouchによる回腸・肛門吻合術について,われわれが開発したendloop staple anastomosisをまじえて手術手技を具体的に述べ,video macroscopeによる腺腫の芽の観察や術後肛門機能検査より術式の検討を行った.その結果,発癌のリスクと術後のquality of lifeのバランスが重要であり,密生型のポリポージスなどでは根治性の高い術式である完全粘膜抜去が行われる一方,慎重な適応の選択により肛門機能が良好に保たれ,quality of lifeの優れた直腸肛門移行上皮(anal transitional mucosa)を残す手術(ATM retaining operation)も有用な術式であると考えられた。
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