Japanese
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特集 臓器全摘術の適応と問題点
全結腸切除・直腸粘膜切除・回腸肛門吻合術の合併症および排便機能からみた適応について
Complications and bowel functional disorders after ileoanal anastomosis
宇都宮 譲二
1
,
坂上 庸一郎
1
,
荘司 康嗣
1
,
藤田 伸輔
1
,
名取 博之
1
,
楠 正人
1
,
畑田 卓也
1
,
山村 武平
1
Joji UTSUNOMIYA
1
1兵庫医科大学第2外科
pp.973-983
発行日 1990年8月20日
Published Date 1990/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900156
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「回肛吻合」80例(UC 45例,AC 33例)の経験を分析した.全例のうち73%が全経過を通して軽重を問わずなんらかの合併症を経験したが,ほとんどが治療しえて,「回肛吻合」を放棄せざるをえなかった例は4.1%に過ぎない.70%が正常に近いcontinenceを回復し,91%は社会生活に支障を認めていない。適切な手術適応のもと,分割手術計画の方針をとれば,われわれの術式は大腸全摘術を必要とする患者の90%に自然肛門を温存することが可能である.
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