Japanese
English
特集 消化管吻合法—私の方法とコツ
回腸肛門吻合
Ileoanal anastomosis
山村 武平
1
,
荘司 康嗣
1
,
楠 正人
1
,
宇都宮 譲二
1
Takehira YAMAMURA
1
1兵庫医科大学第2外科
pp.1101-1107
発行日 1990年9月20日
Published Date 1990/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900178
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回腸肛門吻合は大腸腺腫症,潰瘍性大腸炎に対して行われるが,後者ではステロイド長期大量使用の重症例であるため手術方針を慎重に吟味し,術前の管理を十分に行う必要がある,縫合不全を起こさぬためには上記に加え,局所因子をうまくコントロールする手技が重要である.この手技にはforcepscoagulation technique, intrapelvic push back法,両側血行支配のpouch作成(腸間膜の開窓および器械吻合の応用),pouchの反時計方向への回転,骨盤内血腫や感染の予防,良視野下(suture holderの応用)に適切な縫合糸(PGA糸)使用による確実な縫合,空置的回腸人工肛門造設,などが含まれる。
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