Japanese
English
特集 大腸癌治療のフロンティア
直腸癌根治手術における側方郭清の意義と手技
The result and technique of complete Iateral lymph node dissection for the patient with lower rectal cancer
森 武生
1
,
高橋 慶一
1
Takeo MORI
1
1都立駒込病院外科
pp.1151-1156
発行日 1992年9月20日
Published Date 1992/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900881
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
低位直腸癌に対する側方リンパ節郭清の変遷と,その予後に対する影響について,1976年の都立駒込病院開院以来の患者を,1985年以前と1986年以後に分けて検討した.全体の治癒切除における側方転移率は,10.9%であった.5年生存率でみた予後は,前期では治癒切除240例で64.9%に対し,側方郭清が徹底した後期では,239例で74.8%と有意の向上を示した.局所再発率もRbのDukes C症例で,17.4%から9.8%に改善された.この結果から,1988年からは,自律神経温存術と側方郭清の両立を目指してるが,その実際の手技を呈示した.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.