直腸癌側方リンパ節転移のすべて
直腸癌側方郭清手技 開腹
金光 幸秀
1
,
志田 大
,
塚本 俊輔
1国立がん研究センター中央病院 大腸外科
キーワード:
開腹術
,
腫瘍侵入性
,
直腸腫瘍
,
リンパ節郭清
,
治療成績
Keyword:
Laparotomy
,
Lymph Node Excision
,
Neoplasm Invasiveness
,
Rectal Neoplasms
,
Treatment Outcome
pp.1457-1463
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014009724
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自律神経温存の側方郭清術は日本において発展した術式であり,予防的郭清だけでなく,側方リンパ節転移が存在した場合も5年生存率は30~50%と報告されており,一定の治療効果が期待できる手術手技である.術野を十分に展開し,解剖学的剥離層を視認して操作をすすめることが肝要であり,的確に郭清するためには,リンパ流理解のうえに立った正しい実践が求められる.膀胱側間隙を開き腹膜外からの操作を加える腹膜外ルートから,下膀胱動静脈を払った内陰部動静脈を尾骨筋に入るまで郭清する方法が有用である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013