特集 大腸癌手術におけるリンパ節郭清の理論と手技
直腸癌に対する開腹側方リンパ節郭清
金光 幸秀
1
,
志田 大
1
,
塚本 俊輔
1
,
森谷 弘乃介
1
1国立がん研究センター中央病院大腸外科
キーワード:
側方郭清
,
JCOG0212
,
腹膜外アプローチ
Keyword:
側方郭清
,
JCOG0212
,
腹膜外アプローチ
pp.291-301
発行日 2020年3月15日
Published Date 2020/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001576
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わが国では,中直腸動脈から内腸骨動脈周囲につながるリンパ節への転移が局所再発の1つの原因として考えられ,内腸骨血管支配領域の側方郭清による局所制御を推奨し,その結果,手術療法を重視した独自の道を発展させてきた。寛骨で囲まれた狭い骨盤腔内という空間的な制約と,リンパ節郭清と神経温存の両立を図るという二律背反性の制約のもと,筋膜の系統的解剖学を導入した洗練された外科手技は,癌手術の「究極型」といえる。
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