Japanese
English
特集 熱傷治療のトピックス
感染の予防とマネージメント—外科療法
Recent advances in preventing and/or managing burn wound infection:Surgical therapy
猪口 貞樹
1
,
田島 知郎
2
,
三富 利夫
2
Sadaki INOKUCHI
1
,
Tomoo TAJIMA
2
,
Toshio MITOMI
2
1東海大学医学部救急医学
2東海大学医学部外科Ⅱ
pp.823-829
発行日 1991年7月20日
Published Date 1991/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900467
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近年,重症熱傷に対する外科治療は,受傷後早期に深い熱傷創を切除し,同時に創を閉鎖して感染を未然に防ぐ方法(早期熱傷創切除植皮術)が主流になってきた.しかし,熱傷が極めて広範囲に及ぶ症例では,切除後の創の閉鎖をいかにして行うかという課題が残されている.
これに対して,過去10年余りの間に同種植皮,人工皮膚,培養表皮細胞などを用いた治療が試みられ,従来救命不可能であった広範囲III度熱傷の治療も可能となりつつある.これらの方法にはまだ改善の余地が残されており,今後の発展が期待される.
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