Japanese
English
臨床研究
右側外傷性横隔膜ヘルニアの診断と治療—自験例3例の分析と文献的考察
Diagnosis and treatment of right-sided traumatic diaphragmatic hernia following blunt trauma:report of 3 cases and literature review
田島 知郎
1
,
久保田 光博
1
,
猪口 貞樹
1
,
杉田 輝地
1
,
三富 利夫
1
,
山近 勝美
2
Tomoo TAJIMA
1
1東海大学医学部第2外科
2山近病院
pp.85-91
発行日 1984年1月20日
Published Date 1984/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208533
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はじめに
右側外傷性横隔膜ヘルニアの頻度は低く,左側のそれで認められるような典型的所見が肝の存在により急性期には明らかでないことが多く,また発生に要する鈍性外力の強さは左側の場合よりも大きく,従つて合併損傷がより重篤で目を奪われ易いことなどから,診断の遅れることが少なくない.本稿では自験例3例を血管造影,CT,肝スキャンなどと共に供覧し,報告例の多くが1例報告であるためもあつて論議が不十分である手術的アプローチをも含めて,鈍性外傷による右側外傷性横隔膜ヘルニアの現在における理解を整理したい.
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