Japanese
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特集 熱傷治療のトピックス
感染の予防とマネージメント—全身的抗生物質療法
Prevention and management of the infection:Systemic antibiotics therapy
緒方 健一
1
,
岡元 和文
1
,
安元 正信
1
,
佐藤 俊秀
1
,
黒瀬 満郎
1
,
岩越 一
1
Kenichi OGATA
1
1熊本大学医学部付属病院救急部・集中治療部
pp.831-837
発行日 1991年7月20日
Published Date 1991/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900468
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熱傷患者では,感染防御バリアーとしての皮膚の障害と共に,広範囲熱傷では免疫系機能も低下するため,一旦感染症が起こると重症化しやすい.原則として,感染予防目的での全身的抗生物質の投与は行わないが,熱傷創部の汚染・気道熱傷・広範囲熱傷患者のSwan-Ganzカテーテル挿入例などは必要となる.抗生物質の投与に際しては,安全域の狭いアミノグリコシド系などの使用には,腎機能の評価が必要である.予防投与には,ペニシリン系や第一世代のセフェム系の抗生物質を投与し,次いで細菌培養および感受性テストの結果より抗生物質の選択を行う.この際,耐性菌の出現防止に心掛けるべきである.他に最近の話題と問題点について述べた.
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