Japanese
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特集 熱傷治療のトピックス
感染の予防とマネージメント—局所抗菌剤療法
Prevention and management of the infection:Topical chemotherapy
木所 昭夫
1
,
八木 義弘
1
Akio KIDOKORO
1
,
Yoshihiro YAGI
1
1順天堂大学医学部付属浦安病院外科
pp.839-843
発行日 1991年7月20日
Published Date 1991/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900469
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重症熱傷を治療する際,これまで全身療法,特に熱傷ショックに対する処置が中心となっていた.熱傷初期における病態の解明から,現在,重症熱傷治療のポイントは感染症対策に移ってきている.感染症対策としては局所での感染予防をまず第一に考えるべきであり,早期の焼痂の除去および創傷被覆が感染症対策の重要な柱となる.局所抗菌剤として,①抗生剤含有軟膏,②サルファ剤系統のサルファマイロンおよびSSD,硝酸銀溶液,④最近のトピックである抗生剤含有創傷被覆材などがあげられる.日和見感染,菌交代現象の問題から局所における治療薬の選択は慎重に,また注意深く使用すべきであると考える.
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