Japanese
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特集 腫瘍マーカーの理論と実際
骨転移の腫瘍マーカー
Tumor markers and related laboratory analysis in the diagnosis of bone metastases
田島 知郎
1
,
久保 田光博
1
,
徳田 裕
1
,
三富 利夫
1
Tomoo TAJIMA
1
1東海大学医学部外科II
pp.613-619
発行日 1992年5月20日
Published Date 1992/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900793
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癌の骨転移の検査には原腫瘍に比較的特異性の高い腫瘍マーカーを選択するが,この病態では骨代謝関連の各種マーカーも変動する.アルカリフォスファターゼとアイソザイム,血中カルシウム,オステオカルシン,プロコラーゲンペプチド,尿中ハイドロキシプロリンなどの骨代謝関連マーカーは骨のturnoverを反映し,骨転移がなくてもPTHrP産生腫瘍などで変動することがあるので留意しておきたい.骨転移に対する治療は姑息的ではあるが,その効果は通常の癌姑息的治療の場合よりも大きく,症状,画像診断なども含めた広い意味での腫瘍マーカーに注意して診療にあたりたい.
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