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特集 熱傷治療のトピックス
呼吸器系障害の管理
Management of respiratory disorders in burned patient
当麻 美樹
1
,
鵜飼 卓
1
,
太田 宗夫
1
Yoshiki TOHMA
1
1大阪府立千里救命救急センター
pp.813-822
発行日 1991年7月20日
Published Date 1991/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900466
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熱傷に伴う呼吸器系障害には,顔面・頸部熱傷に伴う上気道閉塞,胸壁熱傷による胸郭運動障害,気道熱傷,ショック離脱期の体液再分布異常の結果生じるhydrostatic pulmonary edema,免疫能低下を背景にした感染に続発する呼吸器障害などがある.これらは,受傷後の経過とともに順次発症してくる.よって,治療としては,次に起きるであろう呼吸障害を予測し,対策を立てることが重要である.受傷早期においては,気管内挿管の時期を逃さないことが大切であり,その後は,病態に応じた呼吸管理を行う.しかしながら,それらの治療の前提として,適切な循環管理や,熱傷創面の管理,栄養管理などの全身管理が不可欠である.
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