特集 保存的治療の適応と限界—外科から,内科から
胃・十二指腸
内科から
武藤 信美
1
,
椎名 泰文
1
,
谷 礼夫
1
,
三輪 剛
1
1東海大学医学部内科6
pp.1372-1377
発行日 1990年10月30日
Published Date 1990/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900224
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胃・十二指腸潰瘍の基本的な治療は,薬物療法を中心とした保存的治療とされている,従来,穿孔,大量出血,狭窄,難治性などの合併症を伴う場合,外科的治療の適応とされていたが,最近これら合併症に対する保存的治療の適応と限界は変わりつつある.特筆すべきは,H2受容体拮抗剤などの強力な酸分泌抑制剤の登場や,内視鏡的治療の進歩などにより,大量出血例でも保存的治療が可能になってきたことである1).本稿では,これらを中心として概説する.
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