Japanese
English
特集 胸水・腹水への対処
心嚢液貯留
Pericardial effusion
小池 加保児
1
,
藤村 重文
1
Kaoru KOIKE
1
,
Shigefumi FUJIMURA
1
1東北大学抗酸菌病研究所外科学部門
pp.1231-1239
発行日 1990年10月20日
Published Date 1990/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900196
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心嚢液貯留の機序に関しては,解明されていない点が多々ある.本稿では,体腔内液貯留に関する一般的な考え方に基づき,心嚢液貯留の機序に関して検討を加えた.心タンポナーデは救急処置を必要とし,早急に診断をつけなければならない.このため,臨床的自覚症状と他覚症状の発現機序に関し解説した.同様に,臨床検査法に関し一般的なものから順に述べた.診断および治療の点で,心嚢穿刺は不可欠である.この手技を述べるとともに,心嚢腔内カテーテル留置術,剣状突起下および胸骨穿孔術下心嚢開窓術につき,基本手技の手順を解説した.
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