腹壁ヘルニア修復術道場・4
腹壁瘢痕ヘルニアを起こさない腹壁閉鎖—外科医が把握すべき重要なポイント
蛭川 浩史
1
Hiroshi HIRUKAWA
1
1立川綜合病院外科
キーワード:
腹壁縫合法
,
創感染
,
腹壁瘢痕ヘルニアの予防
Keyword:
腹壁縫合法
,
創感染
,
腹壁瘢痕ヘルニアの予防
pp.1052-1059
発行日 2024年9月20日
Published Date 2024/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214645
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ポイント
・腹壁瘢痕ヘルニアを予防するために推奨される開腹方法は,正中切開を行わないことである.
・切開創の縫合では,長期吸収型モノフィラメント縫合糸による連続縫合で,バイト5〜8 mm,ピッチ5 mmと細かい筋膜一層縫合とし,縫合糸の長さ(SL)と創長(WL)の比を4以上とすること(SL/WL ratio≧4)が重要である.
・創合併症ならびに腹壁瘢痕ヘルニアの発症は,外科医によって予防できる部分が大きいことを銘記すべきである.
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