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特集 腹壁瘢痕ヘルニア治療up date
デュアルメッシュ®による腹壁瘢痕ヘルニア修復術
Incisional open hernia repair with Dualmesh®
蛭川 浩史
1
,
小林 隆
1
,
添野 真嗣
1
,
佐藤 優
1
,
松岡 弘泰
1
,
多田 哲也
1
Hiroshi HIRUKAWA
1
1立川メディカルセンター立川綜合病院外科
キーワード:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
デュアルメッシュ®
,
腹腔内留置法
Keyword:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
デュアルメッシュ®
,
腹腔内留置法
pp.974-980
発行日 2010年7月20日
Published Date 2010/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103119
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要旨:デュアルメッシュ®は100%ePTFEからなり,組織浸潤面と癒着防止面の2面構造を持つ,腹腔内に留置することが可能なメッシュである.軟らかく丈夫で,耐熱性,耐薬品性,撥水性などに優れ,生体親和性も高い.当科では腹壁瘢痕ヘルニアに対し,開腹によるデュアルメッシュ®の腹腔内留置法を行っている.術式を行ううえで留意すべき点は,①メッシュの収縮を考慮してヘルニア門より十分に大きなメッシュを使用することと②非吸収糸で筋層全層に通刺して確実に固定することで,再発や慢性疼痛を予防するために重要である.デュアルメッシュ®の腹腔内留置法は消化管に対する影響がほとんどなく,感染にも強いと考えられ,簡便かつ安全な方法である.
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