坂の上のラパ肝・胆・膵・15
肝内側区域切除術
大目 祐介
1
,
本田 五郎
1
Yusuke OME
1
,
Goro HONDA
1
1東京女子医科大学病院 消化器・一般外科
pp.362-370
発行日 2021年3月20日
Published Date 2021/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213300
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◆肝門板と内側区域の境界から切離を開始し,連続して臍静脈板の右側を露出しながら内側区域に流入するGlisson枝(G4)を順次切離する.
◆臍静脈板の基部(左Glisson茎根部)に接合するArantius管の腹側面を露出する.
◆内/外側区域間は,臍静脈板(左Glisson茎)右側面,Arantius管腹側面,肝表の鎌状間膜付着部(あるいはdemarcation line)に囲まれた面を離断する.
◆内/外側区域間の最も頭側で中肝静脈(MHV)と左肝静脈(LHV)もしくはumbilical fissure vein(UFV)との合流部を露出する.
◆内側区域/尾状葉間は,肝門板,Arantius管,MHV根部に囲まれた面を離断する.
◆内側/前区域間は,露出したMHVと肝表のdemarcation lineの間の面を離断する.
◆胆囊は切除する必要がなければ温存することができる.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.