坂の上のラパ肝・胆・膵・7
肝後区域切除術
大目 祐介
1
,
本田 五郎
1
Yusuke OME
1
,
Goro HONDA
1
1新東京病院 消化器外科
pp.871-878
発行日 2020年7月20日
Published Date 2020/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213002
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Point
◆すべての後区域Glisson分枝は尾状葉の腹側を横断して後区域に向かうため,Caudate lobe-first approachによって下大静脈(IVC)の腹側面を露出しながら尾状葉を縦方向に切開することで,すべての後区域Glisson分枝(後区域Glisson茎)の背側面を露出することができる.
◆後区域Glisson茎を離断した後も,Caudate lobe-first approachによってIVCの腹側面を右肝静脈(RHV)根部に向かって露出する.露出したIVC腹側面は切離面最背側のランドマークとなる.
◆Caudate lobe-first approachによってRHV根部もしくは根部近傍でRHVを露出し,切離面中央のランドマークとして,その背側面を連続して露出する.
◆肝実質離断は,露出したIVC腹側面とRHV本幹,肝表のdemarcation lineをランドマークとして,尾側から頭側に向かって本を開くようなイメージで進める.
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