病院めぐり
新潟大学地域医療教育センター魚沼基幹病院外科
小杉 伸一
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1新潟大学地域医療教育センター魚沼基幹病院外科
pp.371
発行日 2021年3月20日
Published Date 2021/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213301
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当院は,新潟県南東部の福島・群馬・長野との県境にある魚沼医療圏の基幹病院として,2015年に2つの県立病院(小出病院と六日町病院)を統合する形で誕生した新しい病院です.魚沼医療圏は神奈川県より大きい面積に約16万人が暮らす,高齢化と過疎化が進む圏域です.新潟県は最新の医師偏在指標で,ついに岩手県を抜いてワーストになりました.その新潟県の中でも魚沼医療圏はワーストであり(全国335医療圏中323位),医師も高齢化と過疎化が進んでいます.この地域の医療再編に伴い,「高度医療」と「三次救急」を担うことが当院の役割として期待されています.
当院の届出病床数は454床ですが,看護師不足のため開院後5年経ってもフル稼働していません(2020年10月現在356床).標榜科は31科で,現在の医師数は85人です.設置は新潟県が行いましたが,運営は一般財団法人新潟地域医療推進機構が行っています.また地域医療に貢献する医療人育成のため,新潟大学地域医療教育センターを併設しています.したがって,機構に所属する医師(46人)とセンターに所属する教員(39人)が混在しているのが特徴です.
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