坂の上のラパ肝・胆・膵・22
肝中央2区域切除術
大目 祐介
1
,
本田 五郎
1
Yusuke OME
1
,
Goro HONDA
1
1東京女子医科大学病院 消化器・一般外科
pp.1420-1430
発行日 2021年11月20日
Published Date 2021/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213545
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Point
◆はじめに前区域Glisson茎を確保する.
◆前区域Glisson茎の左側で肝門板頭側面を露出し,連続して臍静脈板の右側面を露出しながら内側区域に流入するGlisson茎(G4)を順次切離する.
◆臍静脈板右側面と肝表の鎌状間膜付着部(あるいはdemarcation line)の間を切離し,最深部(肝門板と臍静脈板の境界の頭側)でArantius管腹側面を露出する.
◆肝門板・臍静脈板とArantius管,主肝静脈の下大静脈(IVC)流入部に囲まれた面を背側の離断面とする.
◆背側面を離断して中肝静脈(MHV)根部を露出したら,前区域Glisson茎根部を先に切離し,内側区域を腹側に持ち上げることでMHV根部を安全に確保する.
◆以降は,前区域切除術と同じ手技を用いる.
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