Japanese
English
臨床報告
乳房再建術を施行した乳腺巨大葉状腫瘍の1例
Breast reconstruction following excision of a giant phyllodes tumor: a case report
吉岡 遼
1
,
小笠原 豊
1
Ryo YOSHIOKA
1
1香川県立中央病院乳腺・内分泌外科
キーワード:
巨大乳腺腫瘍
,
葉状腫瘍
,
乳房再建
Keyword:
巨大乳腺腫瘍
,
葉状腫瘍
,
乳房再建
pp.500-504
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212918
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要旨
症例は35歳,女性.7か月前から左乳房腫瘤を自覚し,急速に増大したため近医を受診.針生検にて葉状腫瘍と診断され,当院紹介となった.視触診にて左乳房ほぼ全体を占める長径20 cmの腫瘤を認め,潰瘍形成を伴っていた.皮膚潰瘍および菲薄化した皮膚を切除するように皮膚切開を加え,乳頭,乳輪を温存し,正常乳腺と1 cm以上の切除マージンを確保し腫瘍切除術を施行した後,深下腹壁動脈穿通枝皮弁による乳房一次再建術を施行した.標本は重さ2,160 g,径20 cmであった.病理診断は境界病変葉状腫瘍で,断端は陰性であった.術後2年間無再発で経過し,良好な整容性が得られている.
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