Japanese
English
臨床報告
術後判明した回腸原発神経内分泌腫瘍巨大リンパ節転移の1例
A case of large lymph node metastasis from an ileal neuroendocrine tumor diagnosed postoperatively
竹内 正昭
1
Masaaki TAKEUCHI
1
1田主丸中央病院外科
キーワード:
神経内分泌腫瘍
,
小腸
,
巨大リンパ節転移
Keyword:
神経内分泌腫瘍
,
小腸
,
巨大リンパ節転移
pp.129-133
発行日 2019年1月20日
Published Date 2019/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212356
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要旨
症例は79歳,男性.貧血の精査で施行した腹部CTで下腹腔内に47×38×33 mmの腫瘤,その上方に接して径26 mmの腫瘤を指摘された.腹部MRIも施行し,小腸間膜腫瘍の診断で手術を施行した.腫瘍は回腸末端から約30 cm口側の小腸間膜に存在し,47×38×33 mm大の腫瘤と,その中枢側に接して径26 mm大の腫瘤をダルマ状に認めた.摘出標本の病理診断は回腸原発神経内分泌腫瘍のリンパ節転移であった.回腸に神経内分泌腫瘍を6個認めた.小腸神経内分泌腫瘍は術前診断率がきわめて低く,リンパ節転移の頻度が高く,稀に巨大なリンパ節転移を認める場合もある.小腸間膜腫瘍を鑑別する際には,小腸神経内分泌腫瘍のリンパ節転移も念頭に置く必要があると思われた.
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