Japanese
English
臨床報告
胆囊原発神経内分泌腫瘍の1例
A case of neuroendocrine cell tumor of the gallbladder
小南 裕明
1
,
大野 木之香
1
,
川崎 健太郎
1
,
上野 公彦
1
,
佐溝 政広
1
,
前田 裕巳
1
Hiroaki KOMINAMI
1
1神戸労災病院外科
キーワード:
神経内分泌腫瘍
,
NET
,
胆囊腫瘍
Keyword:
神経内分泌腫瘍
,
NET
,
胆囊腫瘍
pp.1024-1028
発行日 2016年8月20日
Published Date 2016/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211274
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要旨
症例は60歳,男性.心房細動に対する経過観察中に肝機能障害を指摘され,精査で胆囊に隆起性病変の存在が確認されたために腹腔鏡下に胆囊摘出術を施行した.摘出標本の肉眼所見で胆囊頸部肝床側の粘膜面に25 mm大の黄色有茎性隆起病変が認められた.病理学的検索で免疫染色を行ったところ,クロモグラニンA(+),シナプトフィジン(++),CD56(+)で,Ki-67 indexが2%未満を示したことからneuroendocrine tumor-G1と診断された.胆囊を原発とする神経内分泌腫瘍は報告例が少なく,治療方針の確立には症例の集積が必要と考えられた.
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