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特集 縦隔を覗き,さらにくり抜く—これからの食道・胃外科手術
食道胃接合部癌に対する手術
食道胃接合部癌の手術に必要な局所解剖—下縦隔へのランドマークとしての心臓下包
Local anatomy required for transhiatal lower mediastinal lymphadenectomy for esophagogastric junctional cancer: Infracardiac bursa as a landmark of the lower mediastinum
倉橋 康典
1
,
中村 達郎
2
,
中西 保貴
1
,
小澤 りえ
1
,
仁和 浩貴
1
,
石田 善敬
1
,
篠原 尚
1
Yasunori KURAHASHI
1
1兵庫医科大学上部消化管外科
2京都大学消化管外科
pp.531-535
発行日 2018年5月20日
Published Date 2018/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212022
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【ポイント】
◆横隔膜右脚と食道の間には心臓下包(infracardiac bursa:ICB)と呼ばれる閉鎖腔が存在する.
◆ICBは胚子期において右肺腸陥凹が腹膜腔と連絡し,その後横隔膜が形成される際に分断され,横隔膜上に中皮で囲まれた閉鎖腔として完成する.
◆ICBは下縦隔リンパ節郭清におけるランドマークとなる構造物である.
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