Japanese
English
特集 食道胃接合部癌 私はこう治療する!
I. 総論
1.食道胃接合部の解剖学的知見
Topographic anatomy of the esophagogastric junction
中村 達郎
1
,
村上 幹樹
1
,
晃野 秀梧
1
,
北條 雄大
1
,
中尾 英一郎
1
,
倉橋 康典
1
,
石田 善敬
1
,
高桑 徹也
2
,
山田 重人
2
,
篠原 尚
3
T. Nakamura
1
,
M. Murakami
1
,
S. Kohno
1
,
Y. Hojo
1
,
E. Nakao
1
,
Y. Kurahashi
1
,
Y. Ishida
1
,
T. Takakuwa
2
,
S. Yamada
2
,
H. Shinohara
3
1兵庫医科大学上部消化管外科
2京都大学大学院人間健康科学系専攻
3兵庫医科大学上部消化管外科
キーワード:
食道胃接合部
,
解剖学
,
外科解剖図
Keyword:
食道胃接合部
,
解剖学
,
外科解剖図
pp.1-5
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka87_1
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食道胃接合部は胸腔からも腹腔からもアプローチがむずかしく,さまざまな臓器が密集しているという解剖学的特徴から,手術においては解剖構造の位置関係を正確かつ立体的に把握しておくことが重要である.これには解剖書による基本的な知識や発生学的知見の確認に加えて,症例ごとのCTを3D構築して個別の解剖を把握しておくことが有用である.さらに,精緻なリンパ節郭清を行うには,郭清すべきリンパ節を含む脂肪組織の形や手術操作による臓器の変形をイメージすることも求められる.本稿では,これらの要素をふまえた当科における外科解剖図を供覧し,経裂孔的な食道胃接合部の郭清について概説する.
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