増刊号 手術ステップごとに理解する—標準術式アトラス
2 胃・十二指腸
十二指腸腫瘍に対する切除術
山田 豪
1
Suguru YAMADA
1
1名古屋大学大学院医学系研究科消化器外科学
pp.63-67
発行日 2017年10月22日
Published Date 2017/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211788
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十二指腸腫瘍が内視鏡的切除術の適応ではない場合,外科的切除術を選択することになる.外科的治療は多岐にわたり,病変の局在,深達度,リンパ節転移などにより個別の対応が必要とされる.特に,低悪性度病変や早期癌病変と術前診断した場合,膵温存十二指腸切除術などの縮小手術を適応とすることができるが,根治度にも十分な配慮をする必要性がある.
1)十二指腸第Ⅰ部切除術:病変が十二指腸球部に限局し,乳頭部が安全に温存可能と判断される場合,第I部切除術の適応となる.
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