増刊号 手術ステップごとに理解する—標準術式アトラス
2 胃・十二指腸
胃粘膜下腫瘍に対する切除術—腹腔鏡内視鏡合同胃局所切除術
庄司 佳晃
1
,
比企 直樹
1
Yoshiaki SHOJI
1
1がん研有明病院消化器センター胃外科
pp.58-62
発行日 2017年10月22日
Published Date 2017/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211787
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Step1
体位,トロッカー配置(図1)
ほかの腹腔鏡下手術同様,トロッカーの位置により手術操作が制限されるため,適切なトロッカー配置は腹腔鏡内視鏡合同手術(LECS),laparoscopic wedge resectionにおいても最も重要なステップの1つである.特に胃壁の閉鎖は狭窄を予防するために極力短軸方向に行う必要があり,腫瘍の局在やサイズ,発育形式に応じて自動縫合器の方向をあらかじめ予測し,トロッカー配置を決定する必要がある.
①体位は截石位とする.術中は腸管を避けるため,頭高位とする.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.