Japanese
English
臨床報告
腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術を行ったinterparietal herniaの1例
Laparoscopic interparietal hernia repair:report of a case
柿下 大一
1
,
山本 治慎
1
,
徳毛 誠樹
1
,
國末 浩範
1
,
太田 徹哉
1
,
内藤 稔
1
Tomokazu KAKISHITA
1
1岡山医療センター外科
キーワード:
interparietal hernia
,
鼠径ヘルニア
,
腹腔鏡下ヘルニア修復術
Keyword:
interparietal hernia
,
鼠径ヘルニア
,
腹腔鏡下ヘルニア修復術
pp.107-110
発行日 2017年1月20日
Published Date 2017/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211494
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要旨
症例は73歳,男性.左下腹部の膨隆と疼痛を主訴に当院を受診した.CTでは下腹壁動静脈の外側から脱出する鼠径部ヘルニアを認めたが,ヘルニア腔は鼠径管の頭側へと進展しており,interparietal herniaが疑われた.腹腔鏡下ヘルニア修復術の方針とし,腹膜前腔を剝離すると,ヘルニア腔は鼠径管と筋膜で境されており,内外腹斜筋間に進展していたためinterstitialタイプのinterparietal herniaと診断した.通常の鼠径ヘルニアと同様にメッシュによる修復術を行った.interparietal herniaは比較的稀なヘルニアであり,腹腔鏡で診断・治療が行われた報告は少ないため,文献的考察を加えて報告する.
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