Japanese
English
臨床報告
多発大腸癌と胃癌および皮膚有棘細胞癌の同時性3重複癌の1例
A case of synchronous triple cancer of the stomach, squamous cell carcinoma of the skin of the hand and multiple colon cancers
高原 善博
1
,
小笠原 猛
1
,
野村 悟
1
,
佐藤 嘉治
1
,
宇野 秀彦
1
,
小松 悌介
2
Yoshihiro TAKAHARA
1
1独立行政法人地域医療機能推進機構船橋中央病院外科
2独立行政法人地域医療機能推進機構船橋中央病院病理部
キーワード:
胃癌
,
多発大腸癌
,
皮膚有棘細胞癌
,
同時性3重複癌
Keyword:
胃癌
,
多発大腸癌
,
皮膚有棘細胞癌
,
同時性3重複癌
pp.111-116
発行日 2017年1月20日
Published Date 2017/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211495
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要旨
近年,診断技術の向上により重複癌が発見されることが多く,また大腸癌は他臓器に比べて多発癌が発生する頻度が高いとされている.同時性重複癌および多発大腸癌に対する手術治療は術式選択や手術の順序について苦慮することも少なくない.症例は78歳,男性.皮膚有棘細胞癌の精査にて施行したCTで進行胃癌がみつかり,スクリーニングの大腸内視鏡にて多発大腸癌(6病変)がみつかった.術前および術後の内視鏡的切除と外科的切除を組み合わせることで可能な限り臓器温存をはかり切除しえた.特に高齢者に対する多重癌における外科的治療では,術後のQOL低下を招かないようになるべく低侵襲な治療方針を立てることが重要と考えられた.
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