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特集 消化管・膵神経内分泌腫瘍(NEN)の最新情報
I. 総論
5.消化器・膵神経内分泌腫瘍に対する薬物療法
Medical treatment for gastroenteropancreatic neuroendocrine neoplasm
肱岡 範
1
S. Hijioka
1
1国立がん研究センター中央病院肝胆膵内科
キーワード:
神経内分泌腫瘍
,
薬物療法
,
NET
,
免疫チェックポイント阻害薬
Keyword:
神経内分泌腫瘍
,
薬物療法
,
NET
,
免疫チェックポイント阻害薬
pp.1285-1293
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_1285
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切除不能・再発膵・消化管神経内分泌腫瘍(neuroendocrine neoplasm:NEN)に対する薬物治療は,ソマトスタチンアナログ(SSA),分子標的治療薬,細胞傷害性抗悪性腫瘍薬,ペプチド受容体放射性核種療法(PRRT)に大きくカテゴリー化される.NENに対する治療薬の選択としては悪性度・腫瘍量から,長期生存が期待できる場合には,治療強度のなるべく弱いものから単剤で開始し,その後,PRRTを含め逐次シークエンスしていくことが標準的である.一方,NET G3やneuroendocrine carcinoma(NEC)に対してはより強力な治療レジメンが一次治療となることが一般的である.期待される治療としては,免疫チェックポイント阻害薬(ICI)と血管新生阻害薬の併用療法や,遺伝子変異数(tumor mutation burden)高値に対するICI治療,分子標的治療薬+ソマトスタチンアナログの併用療法などがある.
© Nankodo Co., Ltd., 2021