Japanese
English
臨床報告
Meckel憩室に起因した超高齢者絞扼性イレウスの1例
A case of strangulated ileus caused by Meckel's diverticulum in an extremely elderly patient
島 卓史
1
,
藤井 研介
1
,
新田 敏勝
1
,
川﨑 浩資
1
,
石橋 孝嗣
1
Takafumi SHIMA
1
1医療法人春秋会城山病院消化器センター外科
キーワード:
Meckel憩室
,
絞扼性イレウス
,
高齢者
Keyword:
Meckel憩室
,
絞扼性イレウス
,
高齢者
pp.1020-1023
発行日 2016年8月20日
Published Date 2016/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211273
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要旨
症例は94歳,女性.腹痛を主訴に救急搬送となり腸閉塞と診断した.保存的加療を行うも症状は改善せず,絞扼性イレウスが疑われ,翌日緊急手術を施行した.開腹所見では,Meckel憩室により小腸が係蹄状に絞扼されており,小腸部分切除術を施行した.80歳以上のMeckel憩室に起因するイレウスは比較的稀で,本邦報告例は自験例を含めて13例のみであった.術中に偶然認めたMeckel憩室に対する予防的切除の適応については一定の見解は得ていないが,憩室の形態異常を認める場合や,憩室の長径が2 cm以上であれば,合併症をきたす可能性が高いとの報告もあり,年齢にかかわらず予防的切除を考慮する必要があると考えた.
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