Japanese
English
臨床報告
超高齢者に発症し超音波ガイドと経腟的手技を併用して整復後,待機的に手術しえた閉鎖孔ヘルニア嵌頓の1例
A case of incarcerated obturator hernia for which elective surgery was performed after manual reduction with the transvaginal method in an elderly patient
杉山 太郎
1
,
須原 貴志
1
,
古田 智彦
1
Taro SUGIYAMA
1
1下呂市立金山病院外科
キーワード:
閉鎖孔ヘルニア
,
徒手整復
,
経腟的手技
,
待機的根治手術
Keyword:
閉鎖孔ヘルニア
,
徒手整復
,
経腟的手技
,
待機的根治手術
pp.355-358
発行日 2015年3月20日
Published Date 2015/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210685
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要旨
症例は93歳,女性.腹痛と嘔気,嘔吐を主訴に受診し,CTにて右閉鎖孔ヘルニア嵌頓による腸閉塞と診断した.内転筋を絞る方法で超音波ガイド下の徒手整復を試みたが,疼痛のため整復が困難であった.腟に術者の示指と中指を挿入し,坐骨を支点として母指でヘルニア囊を押す方法に変更したところ,痛みを感じることなく整復に成功し症状の改善も認めた.その後,待機的に鼠径法でシートとメッシュを用いたヘルニア根治術を行った.退院後約2年間は再発を認めていない.
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