Japanese
English
臨床報告
超音波下に非観血的整復し待機手術が可能であった閉鎖孔ヘルニアの1例
A case of elective obturator hernia surgery reduced by ultrasonography
上村 眞一郎
1
,
阿部 道雄
1
,
蓮尾 友伸
1
,
土井口 幸
1
,
谷川 富夫
1
,
坂本 不出夫
1
Shinichiro UEMURA
1
1国保水俣市立総合医療センター外科
キーワード:
閉鎖孔ヘルニア
,
超音波検査
,
非観血的整復
,
待機手術
Keyword:
閉鎖孔ヘルニア
,
超音波検査
,
非観血的整復
,
待機手術
pp.1715-1718
発行日 2010年12月20日
Published Date 2010/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103364
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要旨:患者は83歳,女性.右大腿部痛,嘔気,嘔吐を主訴に他院を受診し,腹部単純X線検査で腸閉塞と診断され当院へ紹介となった.腹部CT検査で右閉鎖孔ヘルニア嵌頓による腸閉塞と診断した.理学所見と血液検査所見から腸管壊死の可能性は低いと判断したため,超音波下に非観血的整復し,後日再発防止目的で手術を行った.手術は腰椎麻酔下に腹膜外アプローチでメッシュシートを用いて閉鎖管を覆った.閉鎖孔ヘルニアは早期に診断されれば非観血的に整復後,待機手術が可能であり,合併症をもつ高齢者に多いことから緊急手術が回避できれば大きな利点と思われる.非観血的整復を行う際に超音波の利用が簡便で有用と思われたので報告する.
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