表紙の心・24
ボーヌのオテル・ディユ病院
大村 敏郎
1,2
1川崎市立井田病院外科
2慶応義塾大学医史学
pp.1886
発行日 1989年12月20日
Published Date 1989/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210580
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オテル・ディユ(Hôtel Dieu,神の宿)という名の病院はパリやリヨンばかりでなく,フランス各地に点在する.いずれも現在はその都市の市立中央病院に相当する重要な医療機関である.特に有名なパリの場合には,地名をつけないで単にオテル・ディユと呼ぶだけでノートル・ダム寺院の前の病院を表わすことになっている.
今月の表紙は,病院の規模は大きくないが,その創立が1443年にさかのぼるボーヌのオテル・ディユ(Hôtel Dieu de Beaune)である.当時優れた弁護士であったニコラ・ロラン(Nicolas Rolin)がブルゴーニュ公の大法官に任じられてから作った病院である.
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