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第5回実践的糖尿病教育の会セミナーに参加して―2005年5月14日,オテル・ド・摩耶(神戸市)にて
朝比奈 崇介
1,2,3,4
1南平眼科内科
2明治学院健康相談室
3ライフプランニングセンター
4府中恵仁会病院
pp.711
発行日 2005年7月15日
Published Date 2005/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100019
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第48回日本糖尿病学会に合わせて5月14日(土)に神戸三宮から車で40分くらいの摩耶山にある国民宿舎の「オテル・ド・摩耶」にて一泊二日の定期セミナーを行いました.参加者は宿泊者,非宿泊者を合わせて40名強になり,そのうちわけも栄養士12名,看護師11名,医師12名,健康運動指導士10名他とバランスの良いものでした.
今回の研修の内容は3部構成で,セッション1はNBM(Narrative Based Medicine)を用いた治療例,Health Locus of Controlが外的統制傾向にある患者さんの治療例などの症例検討会でした.NBMはEBM一辺倒で進む統計・確率論を中心とした医学では埋もれてしまう患者さんたちを,患者さん個人から出た語りを中心に据えてアプローチする方法であり,細やかな対応に皆が心を暖かくして聞き入っていました.セッション2はカーボカウンティング法を用いた1型患者さんの指導,個別化フードピラミッド(Box 1)を用いた2型患者さんの指導をそれぞれワーク形式で行いました.カーボカウンティングは炭水化物の摂取量でインスリン注射量を判断していく方法,個別化フードピラミッドは患者さんが今までの食習慣を自己評価して食習慣の改善方法を練る方法で,明日からすぐに応用できる方法だと思いました.セッション3は最近流行のNLP(Neuro Linguistic Programming:神経言語プログラミング)の1応用をワーク形式で学習しました.今回は坂根直樹先生(国立病院機構 京都医療センター)の指導で「目の動き」と感情の関係について学習しました.
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