特集 食道癌・胃癌手術におけるリンパ節郭清の理論と手技
Ⅰ.食道 1)頸部・頸胸境界部食道癌におけるリンパ節郭清理論と手技
大幸 宏幸
1
,
小熊 潤也
1
,
藤田 武郎
1
,
藤原 尚志
1
,
石山 廣志朗
1
1国立がん研究センター中央・東病院
キーワード:
頸部リンパ節郭清
,
頸部食道癌
,
頸胸境界部食道癌
Keyword:
頸部リンパ節郭清
,
頸部食道癌
,
頸胸境界部食道癌
pp.133-138
発行日 2021年2月15日
Published Date 2021/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002051
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頸部食道癌の発生頻度は5%以下と非常に低く,臨床試験を組むことができず標準治療も存在しないため,各施設で独自に治療を行っているのが現状であり,頭頸部外科が取り扱う施設も存在する。しかし,頸部食道癌は容易に下咽頭や胸部食道へと進展し,上頸部や上縦隔にリンパ節転移をきたすため,食道癌取扱い規約ではリンパ節No.102upは2群,No.106recはⅠ群リンパ節に所属し(図1)1),頸部および縦隔解剖も熟知する食道外科医が扱わねばならない領域である。頸部食道癌を取り扱うために必要な解剖構造と手技を概説する。
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