今月の主題 消化器疾患の治療法—1994年の再評価
小腸・大腸疾患
炎症性腸疾患
北洞 哲治
1
,
林 篤
1
,
大原 信
1
1国立大蔵病院消化器科
pp.49-53
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902545
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ポイント
●潰瘍性大腸炎の病因は不明と言わざるを得ないが,その病態は明らかになりつつあり,治療法の工夫とともに治療成績は向上しつつある.
●本症治療で肝要なことは,病態をよく把握し,従来の治療を再評価し,病期に適した治療薬を組み合わせ,きめ細かな治療を心掛けることである.
●Crohn病は病因・病態も不明のままである.最も有効な治療法は成分栄養療法を基本とした薬物療法の併用であるが,未だ満足できるものとは言えない.今後の研究に期待するところ大というのが実状である.
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