今月の主題 炎症性腸疾患とその周辺—診断と治療
座談会
炎症性腸疾患—診断と治療のポイント
北野 厚生
1
,
狩谷 淳
2
,
馬場 正三
3
,
多賀須 幸男
4
1大阪市立大学医学部・第3内科
2千葉県がんセンター・放射線診断部
3浜松医科大学医学部・第2外科
4関東逓信病院・消化器内科
pp.270-283
発行日 1987年2月10日
Published Date 1987/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220817
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多賀須(司会) お忙しいところをお集まりいただきましてありがとうございました.さっそく始めさせていただきます.
炎症性腸疾患(IBD)は,やや稀な疾患ではありますが,どこにもある病気ですから,だれもが数例の経験を持っているわけです.しかも,この疾患はその患者の一生にわたって付き合わなくてはならないものであるということになりますと,臨床的な面,診断,治療法,生活指導などで非常に迷うことが多いと思うんです.そこで今日は実地の臨床にあたって必要なことを中心にお話しいただこうと思っております.
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