Japanese
English
特集 外科臨床における病態別栄養
癌患者とアミノ酸インバランス
Effect of amino acid imbalance on tumor spread
日置 紘士郎
1
,
平松 義文
1
,
畑埜 武彦
1
,
山本 政勝
1
Koshiro HIOKI
1
1関西医科大学外科
pp.661-667
発行日 1989年5月20日
Published Date 1989/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210358
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
アミノ酸インバランス療法—特にアルギニン添加によるインバランスに関する現在までの知見を概括し,そのメカニズムについて考察を加えた.アルギニンインバランスの腫瘍増殖抑制作用は,尿素回路促進に伴う核酸de novo合成系の競合的阻害,産生された尿素自体による抗腫瘍効果,ホルモン環境の変化による二次的な作用,cyclic AMPを介する抗腫瘍効果,および免疫機能の賦活化といったmultifactorialなものである可能性が推測される.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.