特集 免疫疾患治療を変える新たな治療標的
炎症性腸疾患
仲瀬 裕志
1
1札幌医科大学医学部消化器内科学講座 教授
キーワード:
炎症性腸疾患
,
anti-integrin drugs
,
S1P受容体変容薬
,
抗IL-23抗体製剤症
,
JAK阻害剤
Keyword:
炎症性腸疾患
,
anti-integrin drugs
,
S1P受容体変容薬
,
抗IL-23抗体製剤症
,
JAK阻害剤
pp.37-40
発行日 2025年3月10日
Published Date 2025/3/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.42.01_0037-0040
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炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)は、潰瘍性大腸炎とクローン病を含む慢性的な消化管の炎症性疾患である。これらの疾患は患者の生活の質を著しく低下させるため、新たな治療法の開発が求められている。近年、病態の理解が進み、分子標的薬剤の開発が加速している。抗TNFα抗体製剤を皮切りに、抗インターロイキン12/23抗体製剤、白血球輸送阻害薬や細胞シグナル伝達阻害薬など、治療の選択肢は広がってきた。その結果、IBD患者の生活の質は間違いなく向上している。ただし、どの薬剤をどの患者に使用すべきなのか?今後の課題としては、個々の患者に対する薬剤選択に繋がるバイオマーカーなどの同定が必須である。「KEY WORDS」炎症性腸疾患,anti-integrin drugs,S1P受容体変容薬,抗IL-23抗体製剤症,JAK阻害剤

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